コロナウイルスの影響により、飲食店はもとより様々な業種で衛生環境の見直しが行われています。そんな中、注目されているのが「除菌」です。
除菌についていろいろ調べていると次亜塩素酸などにたどりつく方も多いかと思います。しかし、次亜塩素酸という名前がついていても次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムなど名前が似ているものがあることに気づくかと思います。次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムはどう違うのか?
ここでは次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについて解説しています。
次亜塩素酸水の解説と利用シーン
次亜塩素酸水とは、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に薄めて作ったり、塩を電気分解して作ったりできます。
国からは、この次亜塩素酸水は、食品添加物として認可されているのです。食品から起きる食中毒を防ぐための消毒液として認可されているのです。実際、200PPMの濃度のものはノロウイルスを死滅化させるための役割をもっています。
科学的には、消毒の効果はあるのですが、厚労省からは、食品添加物として認可されているので、手につけても手荒れが起こりにくいのです。ですが、今後の未来でこの次亜塩素酸水は、消毒液として認可されるかもしれません。
ただ、次亜塩素酸水は、作られてから濃度がどんどんと落ちて行ってしまいますので、製造年月日がフレッシュなものを選ぶようにしてください。
次亜塩素酸水は、肌荒れしないということと、お子様がいる家庭では、もし子供が手に触ったりと事故が起きにくいという観点から、次亜塩素酸ナトリウムよりは、この次亜塩素酸水の方がおすすめです。
次亜塩素酸水は、弱酸性になるので手にもやさしいです。
次亜塩素酸水は、空間除菌にも有効ということも言われていますが、空間というものは空気が常に循環しているので、空間除菌は難しいようです。もし、空間除菌に用いた場合には、人にも健康被害がある可能性があるようですので、そのような使い方はしない方がよろしいかと思います。
次亜塩素酸水も安全かもしれませんが、使用方法によっては、人にも健康被害を及ぼしますので、注意が必要です。
次亜塩素酸ナトリウムの解説と利用シーン
次亜塩素酸水よりもアルカリ濃度が濃いので、直接触ると手荒れします。
手に付けるとわかるのですが、手がヌルヌルするかと思います。そのヌルヌルは手の表面が溶けている証です。ですので、絶対に触らないようにしてください。
次亜塩素酸ナトリウムは水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)に塩素ガスを混ぜることによって作られます。
これを機能水といいます。しかも、この次亜塩素酸水ナトリウムは、人体に危険です。
次亜塩素酸水ナトリウムは、弱アルカリ性になります。
この苛性ソーダは、とても危険なものになります。よく食品工場などの清掃に使用されます。しかも、保管方法もしっかりと行わないと規制されているものなので、非常に危険です。
次亜塩素酸水は、有機物に触れるとすぐに水に戻ってしまうのですが、次亜塩素酸ナトリウムは、水に戻らないので、殺菌効果に期待できるだけでなく、殺菌効果が持続してくれます。
まとめ
次亜塩素酸水は、人体に安全。ですが、使用方法によっては殺菌効果がない、もしくは期待通りの効果を発揮しない。
一方の次亜塩素酸水はナトリウムは、人体に危険なので、使用方法を気を付けないといけない。ですが、それなりの殺菌効果は期待できる。